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妊娠糖尿病の診断を受け、インスリンや食事療法で治療

40代の女性に妊娠糖尿病に体験記を書いていただきました。

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1、突然の糖尿病診断

 2000年7月に妊娠8ヶ月の時に妊娠糖尿病と診断されました。出産までに後2ヶ月に迫っていましたからビックリしましたが、すぐに入院して治療が始まりました。

 妊娠中に糖尿病になると巨大児が生まれたり、低血糖や多血症の赤ちゃんが生まれたりするのでキチンとした治療が必要になります。

 妊娠後期になり心配な事が増えて不安でいっぱいになりましたが子供の為にも自分の為にも無事に出産するという事を目標に頑張るだけでした。

2、入院時の指導と治療

 妊娠糖尿病の治療のためにインスリン注射の打ち方の指導や血糖値の計り方などを先ずは指導を受けました。自分の体に針を向けるという事は大変恐くてイヤでしたがキチンとした指導を受けました。結局、インスリンを使ったのは2か月ほどで、その後の4年間は薬での治療が続きました。

 そして、食事療法をする必要があったため、同じ病気で入院されてる方達と一緒に病院が行う指導教室に参加しました。1日のカロリー、食べてよい物、食べてはいけない物など詳しく指導があり、お茶碗を使い1日に食べて良いご飯の量を計ったり、実際のメニューやサンプル品などが出されました。

3、糖尿病診断前と診断後の食事

 糖尿病診断前の食事は妊娠中にも関わらず甘い物を食べたり、甘いジュースを飲んだり、炭酸飲料を飲んだり、スナック菓子を食べたりあまり気にしていませんでした。炭水化物の摂取が多くてインスタントラーメン、うどん、お米を沢山摂取していました。糖尿病になる典型的な食事をしていたことになります。

 診断後は指導通りに、ご飯の量などを一日の活動に必要なカロリーをバランスよくうまく食べるように努力をしました。食事療法は結局、5年行いました。

4、血糖値、HbAlcなどの数値状況

 私の治療はインスリン治療(2か月)、薬物療法(4年)、食事療法の治療でした。出産を終えても血糖値が下がらかったため、その後、4年間の投薬治療が続きました。

 2000年と2001年のHBAlcの記録を載せますが、その後も同じような数値でした。HBAlcは糖尿病の診断に使われていて、5.9%までが正常型です。糖尿病型になると6.5%を超えてきます。2001年になるとほぼ正常型の範囲以内に収まるようになりました。

2000年

7月6.0
8月5.8
10月5.3
12月6.1

2001年
3月6.0
5月5.8
6月5.7
7月5.7
8月5.1
9月4.4
10月4.2
11月4.7
12月4.5

 そして、同時期の食後2時間の血糖値ですが、低いときは110、高い時は230でした。食後2時間の血糖値は140mg/dl未満が正常値で、200mg/dl以上を超えると糖尿病の数値になります。やはり、食事のメニューを間違えると一気に血糖値が上がります。

5.出産中の様子と出産後の状況と変化

 出産が始まり内科の先生と看護士さんとのやり取りで低血糖にならないようにとリンゴジュースを飲みながらのお産でした。何の異常も無いままに無事に出産を終えました。赤ちゃんは妊娠糖尿病の時に疑われる低血糖などの症状もなく、無事に生まれてホッとした気持ちになりました。

 私の方ですが、出産後の血液検査が良好でしたので、インスリン投与をストップしました。先ほども書きましたが、インスリンは約2か月で終えることができました。

6.合併症の為に今後気をつける事と現在の体の様子

 出産後の4年間は内科に定期的に通い検査をして、薬物療法でコントロールしていましたが薬を飲む事のストレスがありましたので、先生に相談をしたら薬をストップしてくれました。HBAlcの値も落ち着いて、血糖値も110くらいで安定してきたので1年に1回の検査で良くなりました。

 現在は妊娠糖尿病を発症して17年ですが食事は糖質を摂りすぎないように気をつけています。また、食後にウォーキングなどの適度な運動を心掛けています。そのお陰か、糖尿病の合併症もなく、今まで来れています。糖尿病になってから勉強した食事や運動のことは私の財産になりました。

[参考記事]
「糖尿病とはどんな病気か。基準値、合併症、予防など」

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