この記事60代の男性に書いていただきました。
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私は8年前に2型糖尿病と診断された後、医療機関(大学病院、糖尿病専門医)で治療を受けています。糖尿病だった父親から受け継いだ遺伝的体質のためか以前から空腹時血糖値は120mg/dLくらいと高めだったのですが、診断される前は特に何も対策をしていませんでした。
8年前の糖尿病診断前は多尿、5kgの体重減少などの状態の変化があり、変だとは思っていましたが、怖くて病院には行けませんでした。その年の健康診断で血糖値が200mg/dLであることが分かり、内科の病院で再検査となりました。その結果、即入院と言われてしまいました。入院後測定したHbA1cは11.5%でかなり高めでした。
[糖尿病]
①早朝空腹時血糖値
=>126mg/dl以上②食後2時間血糖値(75g経口ブトウ糖負荷試験で判定)
=>200mg/dl以上③HbAlc値
=>6.5%以上
治療について
入院中のレクチャーで教わるように、糖尿病の治療は運動、食事、薬の3つです。
①運動-スポーツはしていません。歩くだけ
通勤時に1日7kmは歩いていました。電車にはあまり乗らず、基本的にはゆっくりと歩いています。電車賃の節約にもなり一石二鳥です。足の爪を痛めないように足先の大きな靴を履いています。
退職後は市のワォーキングポイント事業に申し込み、毎日2000歩以上は歩いています。この事業では、2000歩毎に1ポイントがもらえ、3ヶ月で200ポイントためると賞品がもらえます。人間はなにかモチベーションがないと長続きしません。
また、外出するときは必ずスマホを携帯し、マップアプリで歩いた経路を自動記録しています。長続きさせる秘訣は記録することだと思います。ダイエット法でも「レコーディングダイエット」という方法がありますが、食べた物やカロリーを記録することで、食生活を把握できます。これと同じことだと思います。
②食事-特に面倒な制限をしていません
カロリー制限とかカロリー計算のような面倒なことはしていません。なるべく1日3回食べるようにはしています。糖質制限しているわけではありませんが、白米ご飯を食べるときは小盛1膳だけにしています。また8年間ずっと禁酒しております。食べ放題とかには行きませんが、アルコール以外は何でも飲み食いしています。
ちょっと変わったこととして、飲み食いしたものを記録するためになるべくデジカメで写真に撮っています。これはレコーディングダイエットに近いかと思います。後から確認して、「これは糖質が多かったな」と反省できます。
③薬-1日グラクティブ1粒
8年前に退院してから、HbA1cが6.5~7.3くらいと、それほど悪くないためか、薬は1日グラクティブ1粒で済んでいます。グラクティブは血糖が高くならないように腸から分泌されるインクレチンを分解されないようにします。
低血糖や副作用がほとんどないという利点がありますが、重症になると効果が無いという欠点があります。すなわち、この薬だけで済んでいるときは幸せなわけです。グラクティブの副作用として皮膚がかゆくなることがあるらしく、主治医はかき傷に注目しているようです。
合併症
今は糖尿病の合併症(網膜症、腎症、神経障害)はありませんが、急に顕在化するということなので、油断大敵とは思っています。医者には合併症対策としてHbA1cが7.0を超えないように注意されています。8年間の傾向では夏場に6.5くらいで最低になり、正月明けの今の季節に7.0を超えるというサイクルを繰り返しています。
また、毎年2月に眼科で検診を受けています(糖尿病性網膜症の検査のため)。今のところ、眼底などに異常はないです。
血糖値がコントロール出来ていれば糖尿病は怖くないので、これからは糖質制限も考えています。
[参考記事]
「糖質制限食(低炭水化物食)における糖質1日の必要量」
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