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糖尿病性の網膜症と腎症になり35歳で人工透析に至るまで

 

 この記事は43歳の男性に書いていただきました。20歳で糖尿病と診断をされ、その後、合併症である糖尿病性腎症を発症(糖尿病性網膜症も)。35歳には腎不全から人工透析を受けるまでになってしまいました。治療内容も含め、その経緯を書いていただきました。

………..

 初めまして、村岡と申します。現在の年齢は43歳です。20歳の時に糖尿病と診断され、今でも糖尿病を患っています。糖尿病の三大合併症の一つ「糖尿病性腎症」が原因で腎不全になってしまい、週に3回 人工透析を行っています。今では人工透析を行う原因になっている病気で一番多いのが糖尿病性腎症です。それだけ、お馴染みのルートになっていると言えます。

 警告の意味を込めて、現在の状況、人工透析に至るまでの生活習慣、治療などを書きたいと思います。

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現在の血糖値、HbAlcなどの数値はどんな状況なのか

 現在の血糖値は、朝食前の空腹時血糖値は150mg/dL前後です。空腹時血糖値126mg/dL以上が糖尿病ですので、その基準を軽く超えています。朝食後30分では、200mg/dL前後くらいまで上がります。当然、インスリン注射を使用しての状態です。食後2時間の血糖値が200mg/dl以上である場合には糖尿病の疑いが出てきますが、私の場合、インスリン注射を使用しても200mg/dL前後と相当高めです。

 HbA1cの数値は、現在9.5です。糖尿病の基準がHbA1c 6.5以上ですので、その最低基準をかなりオーバーしています。

どのような薬をどれくらい飲んでいるのか

 現在服用している薬は、全部で10種類です。朝に8種類・昼に3種類・夜に8種類。人工透析のない日は朝だけ8種類、人工透析のある日は5種類です。そして、インスリン注射です。

 糖尿病と診断をされたのと同時期、異常に血圧が高いと言われました。今では人工透析を行っているので以前程高くはありませんが、人工透析前は上が200越え、下が120ありました(人工透析の時は血圧は下がりやすい)。今も、血圧の薬を処方されています。

①ワンアルファ0.25ug 
腎不全のためビタミンDが作れないため、この薬で補っています。
朝食後に服用しています。

②ミカルディス錠40㎎
血圧が高いので、それを下げるためです。
朝食後・夕食後に服用(人工透析のある日は、朝食後はなし)

③アムロジピン錠5㎎
糖尿病患者がなりやすい狭心症の発作を予防し、さらに血圧を下げるために飲んでいます。
朝食後・昼食後に服用(人工透析のある日は、朝食後はなし)

④ドキサゾジン錠4㎎
これも血圧を下げるために飲んでいます。
朝食後・昼食後に服用(人工透析のある日は、朝食後はなし)

⑤ニコランジル錠5㎎
狭心症を治療する薬で、糖尿病の合併症対策のために飲んでいます。
朝食後・夕食後に服用します。

⑥グルコバイ錠50㎎
糖の消化吸収を遅らせるために飲んでいます。
朝食後・昼食後・夕食後に服用します。

⑦沈降炭酸カルシウム錠500㎎
血液の中にリンが増えすぎると人工透析者には良くないので、この薬で濃度を下げます。
朝食後・昼食後・夕食後に服用します。

⑧ラックビー錠
腸に働きかけ、便通を助ける薬です。
朝食後・昼食後・夕食後に服用します。

⑨セリプロロール塩酸塩錠100㎎
血圧を下げることと狭心症を防ぐために、この薬を飲んでいます。
夕食後のみ服用します。

⑩インスリン(朝1回)
ビクトーザ皮下注18㎎(0.9単位)
トレシーバ  注 フレックスタッチ(48単位)

 これらの薬ですが、糖尿病が診断されたときに一部の薬の変更はありましたが、ほぼ変わっておりません。また、ビクトーザというインスリンを打つと私の場合はですが、食欲が無くなります。さらに、揚げ物などの惣菜の匂いが気持ち悪く感じ、食べ物に関する味覚がなくなります。

糖尿病診断前の食事や食生活と診断後の生活

 糖尿病診断前は、ビルクリーニングという仕事をしていて、今で言うブラック企業です。昼夜問わず働いていたので食生活はかなり不規則で、1日4食は食べていました。

 朝食は家でパンなどを少し食べるくらいでしたが、昼食は定食屋、ラーメン屋、牛丼屋です。夕食も同じくラーメン屋か牛丼屋で、飲み物は常にコカコーラばかり飲んでいました。いわゆる、ペットボトル症候群です。20年前は、今のようにゼロカロリーコーラはありませんでした。

 ある時、激しい胸の痛みとやたら喉が渇きに襲われ、病院に検査に行ったら、重度の糖尿病と診断されそのまま入院になりました。その糖尿病と診断されたときの状態は、身長190㎝・体重120㎏あり、HbA1cの値は覚えていませんが、血糖値は557mg/dLありました。医師に言わせると本来なら昏睡に陥ってもおかしくない状態だったらしいのです。糖尿病ですと言われる前に、何故立っていられるの?と驚かれました。もう少し診断が遅ければ死ぬぞ!とも言われました。

 診断後は、当然の如く入院です。ただ入院した場所が、順天堂の糖尿病内科の系列で、そこでの治療は地獄でした。身長体重年齢など一切関係なく、若者も年寄りも全て一緒の扱いをされて治療を行いました。インスリンと上記の薬以外に、オイグルコンやアマリールなどの血糖降下剤の服用、1日1500キロカロリーの摂取。

 このままでは死ぬかもしれないと感じ、知り合いに糖尿病の権威の先生を紹介してもらい、そこの病院にも入院する羽目になりましたが、体格や年齢によって摂取カロリーが違う食事だったのでかなり楽になりました。服用する薬の量も減り、以前の病院では低血糖でフラフラになっていた症状が、かなり減りました。

 退院後の食生活としては、入院しているときのカロリーが計算されている食事とは違い、食生活はがらりと変わりましたが、極力カロリーを抑えた食生活を心がけました。しかし、やはり仕事の関係上、外食が中心になってしまうので、最初の内は再発を恐れて節制していましたが、日にちを重ねるごとに無理になりました。その結果、糖尿病性腎症になり、35歳の時に腎不全になり人工透析が始まりました。糖尿病と診断されて15年目です。

糖尿病の合併症は患っているのか

 糖尿病性腎症の他に糖尿病性網膜症(眼底出血)も患っており、糖尿病三大合併症の2つを経験しています。

 もう1つの糖尿病性網膜症ですが、網膜剥離は免れました。左目に新生血管という本来生えてはならない血管が網膜の中に広がり、ちょっとした事で出血が起こりました。最初は黒い点が浮遊していました。この黒い点は、飛蚊症のように視野を変えるたびについてきます。

 黒い点は出血によるもので、以下のような段階がありました。
①黒い小さな点が見える。
②黒い小さな点が複数見えるようになる。
③黒い点が大きくなり、楕円形の様な形になり、視野を遮ってきます。
④黒い細長いものが段々太くなります。
⑤目が少し濁り、この黒い太い物が増えていきます。まるで海の中で目を開けたかの様に、黒い太い物が海の中で揺らぐ海藻の様に見えます。
⑥黒い物は見えなくなってきましたが、目が濁りすぎて視界がかなり悪くなりました。
⑦最後は真っ白な状態です。光があるのはわかりますが、それ以外は何もわかりません。

 その後は、手術をしました。麻酔により、詳しいことは覚えていませんが、医者からの手術内容はこうでした。
①眼球の下の部分に麻酔を注射する。
②目を消毒の為に洗浄する。
③眼球の2か所に小さな穴を空けて管を2本通し、液を入れながら吸引をして、眼球内の出血を取り除く
④穴を塞いだら、レーザーで新生血管を焼いていく。

 手術後、日々の目薬や投薬治療により、1か月ほどして見えるようになりました。

最後に

 私は糖尿病の治療が上手くいきませんでした。仕事がら不規則な生活で、どうしても食事は外食になってしまいます。外食はお米や麺類などの糖質が多いメニューばかりです。さらにジュースもたくさん飲んでいたので、これでは糖尿病は良くなるはずはありません。

 上記にも書きましたが、私は糖尿病悪化による治療の終着点とも言える糖尿病性腎症(腎不全)になり、人工透析をしております。さらには糖尿病性網膜症になっていますが、最終的には失明に至る怖い病気です。糖尿病はこんなにも怖いんですよという警告の意味で書かせていただきました。

[参考記事]
「糖尿病の食事療法であるカロリー制限食と糖質制限食について」

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