この記事は30代の女性に書いていただきました。体重が減少してから、糖尿病に気づいた人も多いのではないでしょうか。彼女も同じで2ヶ月で15kg減少したことでやっと気づきました。
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・糖尿病の前兆
私(30代女性)が糖尿病の前兆を感じたのは、2年前の秋のことでした。今までは毎日熟睡していた私が、必ず2回トイレに起きるようになりました。最初のうちは気にもしていませんでしたが、毎日必ず2回起きるようになり、何か病気ではないだろうか?と不安になってきました。
さらに、体重が減少が始まりました。もともと体重が90キロあり太っていたので体重の減少は嬉しかったのですが、特にダイエットをしていたわけではなかったので、さらに不安になりました。むしろ太るようなことをしていました。夕飯時に毎日コーラを1.5L飲んで、ご飯を2杯以上食べ・・・。それなのに体重が約2ヶ月で15kgの減少。インターネットで調べてみると糖尿病の初期症状とぴったり一致。これはやばいと入院も覚悟して病院に行くことにしました。
補足※糖尿病で痩せるのは食事で摂った糖質を細胞が取り入れることができていないからです。原因はインスリンの量が足らないorインスリンの量が十分あっても、インスリン抵抗性によって細胞が糖質を使えない状態になっているかのどちらか。
・病院での診察結果
糖尿病を覚悟していたので、地元の糖尿病専門医を調べて行きました。まずは血液検査、結果は血糖値が252、HbA1cが12.7でした。
「えっ12.7?」
6.5%以上以上で糖尿病型の数値・・・だめでしょう。先生からの診察結果はとりあえず点滴打とうかといわれ2時間かけて1本投入。その後、再度血液検査、そしてもう1本投入。計4時間。もう入院覚悟しましたね。さようならコーラ。
その後の診察で先生に言われたのはダイエットと薬の処方でした。薬は体内に入ってくる糖を体に吸収させずに尿に排出させる効果のものです。体重はとりあえず10kgは減らすのが目標になりました。
[糖尿病]
①早朝空腹時血糖値
=>126mg/dl以上②食後2時間血糖値(75g経口ブトウ糖負荷試験で判定)
=>200mg/dl以上③HbAlc値
=>6.5%以上
・食生活の改善
病院で栄養士に相談ができたので、栄養士と今後の食生活について相談。今まで暴飲暴食と不規則な食生活を送ってきたツケが回ってきて自業自得なのは分かっていましたが、「何なら食べていいのでしょうか?」と、食いしん坊な私は聞いてしまいました。糖尿病食で、何を食べたら良いのか想像がつかなかったのです。
好きなものを食べて死ぬか、食生活を改善して生きるかということを数日間まじめに考え、食生活の改善をすることにしました。まずは毎日飲んでいたコーラをお茶・水に変えて一滴もコーラを飲まなくしました。
あと、大好きな揚げ物、唐揚げ・とんかつも一切やめて、肉は鶏肉のささみ、魚は鯖などの青魚を中心に変更。お昼ごはんもコンビいニ弁当から毎日自分で弁当箱にレタスとキャベツと温野菜にしたニンジンと鶏肉のささみを入れて、ノンオイルドレッシングをかけて食べてました。初めて1ヶ月はお腹がグーグーなって止まりませんでした。
また糖質制限が良いとインターネットで見たので、ご飯も食べるのを止めていたのですが、これは1ヶ月後の病院で先生に怒られたので改善。カロリー制限食としての栄養バランスが崩れてしまうので、お茶碗半分程度は食べなければいけなかったのです。不思議とお米を全く食べないよりも少し食べるというほうが私にはきつかったです。もちろん、糖質制限食によって糖尿病を治療している病院もあるので、糖質制限はダメという訳ではないです。
・HbA1cの改善
糖尿病を治さなければ、自分は死ぬと言い聞かせ、毎日の薬、食生活の改善に加え、適度な運動としてスポーツジムに通い始めました。結果1ヶ月後にはHbA1cが9.0になり、4ヶ月後には6.0を切りました。体重も減り10kgほど落としました。今でも薬は毎日のみ、2ヶ月に一回病院に通っていますが、ここ1年間はHbA1cは5.5くらいの正常値を保っています。先生からはもう少し体重が落ちたら薬の処方もやめてみましょうと言われているのでがんばっています。
あの時、病院にいく決意をしなかったらどうなっていたことかと恐怖はありましたが、がんばって食生活を改善して糖尿病に向かい合うことができて良かったと思います。次は薬の処方がいらなくなることを目標にがんばっています。
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