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糖尿病を放置したため狭心症に。もう少しで死ぬところだった

 

 私は、現在52才です。20代、30代のころは仕事のストレスから暴飲暴食の癖があり、外食が普通の生活でした。高校卒業のときの体重が65キロでしたが、気が付けば100キロ目前でした。当然、血圧も血糖値も高くなり、職場の健康診断で指摘を受けていましたが、「まだ若いから」と特に節制もせずに生活していました。

 45才の時に職場の健康診断で「糖尿病の傾向がある」と言われました。身長は178cmで体重は93㎏で、「少しはやせないとな~」とランニングをして努力をしていたつもりでした。

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ある時、右胸が

 46才の冬、いつものようにランニングをしていましたが、時々右の胸が重たくて痛くなりました。「気温が寒いからだろう」とウォーキングに切り替えると痛みはなくなるので、ランニングして痛くなったら歩いていました。

 しかし、ある時から、仕事に行くために自転車を漕いでいると胸が痛くなるときがありました。その時でも「右の胸だから心臓とは関係ない。肺がおかしいのかな?」と思うだけでした。

 けれど、毎日痛くなってきたので「ちょっと病院に行ってみよう」と、職場の健康診断をしてくれている病院にいきました。「運動していると右の胸が痛いです。寒いからでしょうか?」と軽く相談すると、先生は真顔で「心電図をとりましょう」「MRIをしましょう」といきなり検査に。

 検査が終わって、先生と対面すると「狭心症です。心臓の血管が二箇所、97%狭くなっています」と言われました。まったく理解できず説明を聞いていましたが、「この病院では処置できません。紹介状をつくるので、今すぐ医療センターにいってください」といわれました。

 狭心症は、心臓への血液の供給が一時的に減ることによって起こり、心筋は死なずに回復できます。

 一方、心筋梗塞は、血液の流れが比較的長く途絶えることによって、心筋細胞が死んでしまい、回復しないのが特徴です。

大日本住友製薬より引用

 医療センターに着くと「狭心症です。もう少しで、心筋梗塞になっていましたよ。最悪、死ぬところでした」といわれました。「心筋梗塞の一歩手前」と聞いてゾッとしました。造影剤を血液に入れて血管を見せてもらいましたが、血管はデコボコです。「糖尿病で血管がボロボロですね」と説明され、死ぬ思いでした。

ステント手術 1時間

 先生から、治療としては①太ももの血管をとってバイパス手術か、②手首からカテーテルを入れ、ステントを狭くなっている血管に入れて膨らませて血液を流れを良くするか・・・どちかにしますか?と聞かれ、簡単なステント手術を選びました。

 ステント手術では、手術台に寝かされ、手首だけに麻酔がされ、先生から「どうですか?」と喋られながら進められました。寝てるだけなので、何をされているかまったくわからず「大丈夫です」と返事をするだけです。

 「一つ終わりましたよ。二つ目に移ります」と言われ安心していましたが、途中で、何だか苦しくなって「先生、苦しいです」「だめかも」と訴えました。後で話を聞いてみると「血管が硬すぎて、カテーテルが通らなかった。広げるのが大変でした」ということでした。一歩間違えれば・・・。それでも1時間で手術は終了しました。

 手術後は「手首の穴がふさがれば退院です。あと3日で退院ですよ」と言われました。退院するときには「糖尿病の治療をしましょう。血糖のコントロールをしないと、他の血管も詰まったりするので、頑張ってください」と話がありました。

血糖値を下げるため病院に通う

 退院後は、狭心症を見つけてくれた循環器内科の先生に定期的に診てもらっていましたが、その先生は「血管のつまり具合は検査をしますが、血糖については自分でコントロールしてください」というだけでした。

 「血糖のコントロールができないから悩んでいるのに…」と不満が募り、血管よりも血糖のコントロールを中心に見てくれる病院を探しました。

 口コミに頼ってあちこち行きましたが、新しい病院では、血糖コントロールの心構えや考え方などを丁寧に説明して力になってくれています。

 毎日の食事を制限することや、食後30分したら運動をすることなど、親身に相談に乗ってくれています。

 現在は、朝食後に6種類、夕食後に3種類の薬を飲みながら、少しづつ運動をしています。ヘモグロビンA1cは7.2です。なかなか下がらですが、あわてずにコントロールして7.0を切ることを目標にしています。

[参考記事]
「糖尿病と動脈硬化の関係とは」

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