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糖尿病を予防するサプリメントは意味がない

 

 糖尿病を予防するというサプリメントが多数発売されていますが、果たして意味があるのか考えてみたいと思います。

 これらの糖尿病予防のサプリメントは「〇〇の成分が血糖値の上昇を抑制する」と、その効果を謳っています。例えばあるメーカーの販売サイトには「サラシアという食物を摂ると血糖値の上昇が抑えられた」という図が載っていました。この図はかなり大ざっぱでしたが「サプリメントを摂らない群」と「サプリメントを摂った群」を比べて、後者の群の方が食後30分では10mgくらい血糖値が低いデータでを示しています。食後60分や120分後では逆に「サプリメントを摂らない群」の方が少しだけ血糖値が低くなっています。つまり、どちらにせよ、サプリメントを摂っても、摂らなくてもその差はごくわずかです。

 このような臨床試験は信用度に差があり、「エビデンス(化学的証拠)のレベルが高い、低い」で判断されます。これらのサプリメントの販売ページを見ると自社で試験をしたデータばかりでした。通常は大学に依頼して試験をすべきですが、その形跡はありませんでした。医薬品レベルの臨床試験では億単位のお金がかかるので、さすがに他社や大学に依頼するのは無理だったのでしょう。

 ですので、10mgくらいの血糖値の差では「誤差の範囲」と言ってもいいのかなと感じます。いいデータだけを切り取って使ってるとまでは言いませんが…。これでサプリメントに月に5000円も払いたくないです。

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糖尿病用サプリメントを使わなくても血糖値を上げない方法

 糖尿病を予防するためにサプリメントを摂る必要は全くありません。それは「なぜ血糖値が上がるのか」を考えれば一目瞭然です。「血糖値を上げるのは糖質だけ」です。つまり、糖質を摂る量を減らせば血糖値の上昇を抑えることができるのです。お金もかかりません。

 方法は簡単で、お米、パン、麺類などの摂取量を減らし、糖質の量を制限することです。そして、その炭水化物を減らした分はお肉や肉、野菜、海藻、納豆や豆腐などの大豆加工品、ナッツ類(オヤツに必要であれば)で補います。これだけで、サプリメントで10mg減るなんていう誤差レベルではなく、糖質を減らした分だけ血糖値の上昇を抑えられます。

 平均的な体型で、なおかつ2型糖尿病の人(60kgくらい)では糖質1gを摂ると3mgくらい血糖値が上がると言われていますので、10mgの上昇は3gの糖質を減らすだけで達成されます。お米で言えば小茶碗1杯分の糖質量が35gくらいですので、その10分の1が3g分の糖質量です。一口にもなりませんね(笑)お米を一口制限するだけで、サプリメントの効果を上回ります。こういう意味でサプリメントにお金を払うのはもったいないと言っているのです。

 以上の説明で糖尿病を予防するサプリメントの無意味さは証明できたと思うのですが、それでも飲みたい人は止めません。そこは自己判断ですので、これ以上他人が突っ込むべき話ではありません。

[参考記事]
「糖尿病の食事療法であるカロリー制限食と糖質制限食について」

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