この記事は30代の男性に書いていただきました。
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私は30代の男性です。前々から、糖尿病を疑う症状として尿が泡立ったり、指先など体の先端がピリピリするなどがありますが、いざ自分がなってみても「大丈夫だろう」と無視していました。ですが、尿の泡が消えずに溜まっていく現象を目の当たりにしたり、肌がザラザラになっていったりすると、さすがにどこか体がおかしいと気づいて受診し、血液検査を受けました。
先生は「一週間後に結果を聞きに来て」と言いましたが、その日のうちに緊急を知らせる電話があり「かなり糖の値が高くなっている」と、診断をいただきました。
普通は100くらいしかない空腹時血糖値が、私は500もあったそうです。確かに、最近は近くの自販機から清涼飲料水を買う機会が多くなっていたり、夜中に目覚めてポテトチップスを食べたりしたことが多くなっていたので、もしかしたら糖尿病になるかも、と思っていたのですが、やはり事実を知るとショックでした。
祖父母が糖尿病で、父もその気があったので当たり前といえば当たり前だったのですが、まさか自分も、という感じです。糖尿病はブドウ糖をエネルギーに変換できず、そのまま尿として出てしまう病気だとネットで検索して知り、急に痩せていくのも症状の一つでした。私にも当てはまっていたので、これは、と思いました。
糖尿病の治療が始まる
先生は「テネリア」という薬の20mg剤を処方し、一日一回服用するように言いました。
そして手足が壊死したり、失明したりするのは嫌だったので、運動をするようになりました。まず散歩から始めたのですが、始めてからすぐ雨の日もあったので、家にあっても使っていなかった踏み台運動の器具を取り出し、テレビを見ながらするようにもなりました。踏み台に上ったら、後に登ったほうの足から降りるというやり方が良いそうです。これならば雨が降っていたり、また、外に出るのが少しおっくうな日でもできるので、私にはうってつけでした。
最初は十分くらい踏み台昇降をするともう疲れ果てていたのですが、今は一時間くらいなら余裕で続けられるようになりました。やっていると汗がポタポタ垂れてくるので、パンツだけの姿になってやったりします。
そのお陰なのか、最近の検査では血糖値は500から400くらいには落ち着きました。それでも、まだまだ血圧や中性脂肪の値、それにγ―GTP(肝臓の数値です)も高いので、摂生しなければなりません。私は特に酒は飲みませんが、脂肪肝だったようで数値が高いのです。
後悔しても遅いが…
今でも思い出すのは、糖尿病の最悪の結果だとされる動画のことです。海外らしいのですが、診察も受けず薬も飲んでいなかった患者の布団をめくってみたら、両足の細胞は既にほとんど腐っており、蛆虫がうじゃうじゃとたかっていた、というものです。これまで他人事としていましたし、ましてや、祖父母も父が糖尿病だったとしても自分には関係がないとしていたのですが、一気に現実を思い知らされました。
その他に、病状が重くなればインスリンの注射をしたり、針が出る医療器具で血を少し出して、毎日のように血糖値を計らなければならないのだと、前々から知っていたはずなのに無視していました。本当に自分はまずいことをしていたのだと後悔していますし、糖尿病の家族も大変だったのだな、と痛感しました。
思えば、父が朝のラジオ体操や散歩が好きになったのは、健康のためという漠然とした理由ではなく、血糖値を下げるためだったとわかりました。休日など、たまに一緒に散歩などをするのですが、特に不健康なところはない人に見えていたので、意外でした。
あと二週間と少しすると、薬をもらうために再び診察を受けなければなりません。糖尿病なんてお年寄りの病気だとばかり思っていたのですが、30代である我が身のこととなっています。
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