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糖尿病の合併症により心筋梗塞。少し遅ければ死んでいました

この記事は40代の女性に書いていただきました。

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 私が、糖尿病と診断されたのは、31歳のときでした。それも、自分で気づいたのではなく、たまたま介護ヘルパーの資格を取りに行っているときでした。実習中の患者さん役で血圧を測ってもらったときに上が198あり、教習中の講師に病院にすぐに行ったほうが良いと言われ、次の日にいつも風邪などでお世話になる町医者へ行きました。

 小さな個人病院なので、血液の検査結果は2日後に来てくださいと言われました。また、少し太り気味なので糖尿も調べておこうと言うことになりました。その理由に、私の父方家系は全員「糖尿の合併症」で亡くなっていたからです。

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Ⅱ型糖尿病と診断された私

 31歳の年齢で糖尿病と高血圧の診断をされ、治療を開始することになりました。確かに、30歳後半から、朝起きるのがつらく、仕事に出る前にゴロゴロすることも増えていました。旦那からも長男出産後(20キロ増)「太った、だらだらしている」と、指摘され文句を言われることもありました。自分では仕事の疲れと思っていましたが、病気が潜んでいたのです。

 それから、2年ほどその病院で薬をもらい飲んでいました。糖尿病が発見された当初HbAlcは6.3ほどだったと思います。この頃は、まだ飲み薬だけでした。その当時は、まだ子供も長男一人で、結構飲み会や食事会などに出歩いていました。朝まで飲み会なんてことも。太ったことも気にせず、暴飲暴食を繰り返していました。薬を飲み始めてもあまりその生活は変わりませんでした。

診断されてから4年後総合病院に通院を変える

 私が太ったことにいい気持ちを持っていない旦那に「糖尿病なんてだらけている太ったやつがなる怠け病」と言われ続けたこともあり、糖尿治療開始から2年ほどたった33歳に離婚し、生活環境を変えることを決意しました。元旦那は、亭主関白で嫁が働くのもダメ、子どもの教育は母親という考えだったこともあり、ストレスMaxだったのも本音です。もちろん、むこうにも言い分はたくさんあったでしょうが。

 35歳の頃、糖尿病だけでなく血圧ももちろん安定せず、町医者から総合病院で一度腎臓などの検査もしたほうが良いと言われ、総合病院に変えることにしました。高血圧の治療も行うことになりましたが、糖尿病が専門の医師は「太ったことが原因なら薬を止め食事制限で調整してみよう」と言われ、糖尿病の薬を一度止めました。半年ほど食事制限をした頃、その当時お付き合いしていた彼氏との間に子どもができました。

子どもを産める血圧ではないし糖尿病も悪化するよ

 その頃、血圧が高く薬を飲んでいたので、循環器内科の先生からは、堕胎をすすめられました。糖尿病専門の先生も「妊娠高血圧症」になる可能性が高いと反対されました。しかし、限界ギリギリまで頑張りたいとお願いし、今のパパと「母体が危なくなったら堕胎」と約束をし産む決意をしました。

妊娠高血圧症で6か月から管理入院

 35歳で妊娠が発覚し、産むと決意したらなんと「双子」でした。糖尿病の治療でもお世話になっている総合病院の産婦人科医師に、「持病の多かった妊婦さんの双子を無事に取り上げている、私が師匠と尊敬している医師がいる」と言われ、そちらに紹介状を書いてもらい転院しました。

 6か月で妊娠高血圧症と診断され、そのまま出産まで入院しました。入院中はインシュリン注射を打ちながら絶対安静の状態で、昼間も血圧が上がらないように極力カーテンを閉め寝ているようにと言われました。しかし、9か月目で発作を起こし、下の位置にいる子どもの心拍が下がり危険になり、緊急オペになり帝王切開で出産し、双子は「低体重児(体重が2000gない子ども)」として産まれました。下の位置の子は泣き声が最初なかったです。

 私が、31歳の頃に糖尿病と言われた時点で、節制していれば防げたことなのでは、とすごく反省しました。出産後、HbAlcは4.9になりました。出産後、体重もかなり落ち安定したのですが、退院するとあっという間に、HbAlcは6.3まで戻りました。

出産後、また糖尿病の治療が開始される

 出産後、飲み薬とインシュリン注射と、尿の出を良くする薬を開始することに。キャベツ先生で有名な先生に診てもらえるという幸運に恵まれたにも関わらず、子どもが双子なことを理由に節制をそれほどすることなく、生活していました。

 そんな頃、首に痛みが走ったので頸椎のレントゲンを撮ったときに、脳の一部に血管の細い部分があるからMR-Iを撮りましょうと言われました。撮ってみると、やはり細い部分が発見され1年に1回撮ってくださいと言われました。

 それが、39歳の頃でした。その後、脳梗塞や心筋梗塞などを起こす可能性もあるので節制し、HbAlcを少しでも下げるように言われました。この頃、HbAlc7.3ほどありましたので、2種類の飲み薬とインシュリンを打っていました。インシュリンは朝だけのタイプです。

背中に激痛が走り、緊急入院

 5月の過ごしやすい気候の時期に、なぜか汗をかき、少し歩くと息切れし、子どもの幼稚園の送迎だけで疲れるようになりました。同時に、背中の痛みと首の痛みなどもありました。私は、更年期、頸椎ヘルニアの悪化、のどれかと思い、整形外科と婦人科を受診しました。しかし、どちらもそれほど重要な感じではないと言われたので、2日後の循環器内科での診察で息切れについて聞こうと思っていた矢先にそれは起こりました。

 その日は、夜から少しいつもより背中の痛みが酷く、呼吸も少ししにくく、旦那に子どもをお願いし、20時頃から横になりました。しかし、四つんばいでうずくまった姿勢が一番呼吸が楽なのに少し不安を感じ、かかりつけの総合病院に電話し、深夜救急で受診することにしました。

 受診を決意したのが夜中の1時だったこともあり、子どもを旦那に頼み、一人でタクシーで向かうことに。向かっている途中のタクシーのなかで気分が悪くなり、病院に電話し、タクシーがもうすぐ着くのだが、降りれそうにない旨を伝えました。着いた頃に少し意識を失っていたようで、看護婦さんが急いで車いすで診察室に直行してくださったようです。

 すぐに処置室と検査にベッドで移動し心電図と血液検査になりました。当直だった循環器の女医先生の敏速な判断でエコーを撮ることに。急性心筋梗塞でした。すぐに入院になり旦那になんとか電話し状態を伝えました。とりあえず入院し明日まで様子をみることになったのです。

 そのまま、病棟に移動になり病室でこのまま朝まで過ごし、朝に「カテーテル検査をします」と、言われました。しかし、4時頃私の循環器の主治医の先生がカテーテル検査をし、そのままオペをしてくれる、と連絡がきました。

 痛みはその頃には軽減していたのですが、呼吸が少ししづらいことと、体力も低下しているのが自分でもわかりました。4時半からカテーテル検査後、オペが始まりました。

 オペ中は左手手首からカテーテルを入れるので、意識もありオペの様子も自分でみれ、腕に棒のような物が通っていく感触や心臓にそれが入っていくのもわかりました。心臓に入るときは少し痛みがあるよ、と言われましたが、背中の痛みでそれほどわからなかったです。心臓ってこうやって動いているんやと少し冷静になりました。

 一般的な心筋梗塞って心臓が痛くなると思われがちですが、私のように背中が痛む場合もあります。心筋梗塞を起こす場所によって、痛みの出方は違うそうで、私は背中側のほうの心臓の先が詰まっていたそうです。朝まで待っていたら死んでいたと、主治医から旦那は言われたそうです。そのため、後ろ側の詰まっていた先の部分の心臓は壊死しているそうです。

 カテーテルを一か所入れましたが、まだ心臓の何か所かで血管の細い部分があるそうで、いずれはまた起こる可能性があるそうです。「心筋梗塞は糖尿病の合併症だから体重管理と血糖管理をしっかりするように」と言われました。糖尿病と診断されてから、少し食事に気をつけてはいましたが、もっとしっかり我慢しなくてはいけないことはしておけばと後悔しました。

 約3週間ほど入院し、その間に心臓のリハビリと血糖のコントロールを勉強し退院しました。それから、2年たち心臓は今のところ安定しています。

43歳HbAlcが最高値になり入院

 43歳で糖尿病が悪化し、以下の症状が現れました。

・急激な喉の渇き
・1時間に2回ほど大量に尿がでるようになった
・目のぼやけと頭痛
・息苦しさ
・胸の中央辺りがつる(胃がつる)
・背中や肩のだるい痛み、全身のけだるさ
・朝の食前血糖値が450あり夕方でも350ほどあった

 少し先にいる子どもの顔がぼやけて見えなくなりました。さすがに怖くなり、病院を受診することにしました。2週間ほど薬を取に行けずインシュリン注射や薬を飲んでいなかったこともあり、1か月半ほど前の検査で、HbAlc10だったのが一気にHbAlc12になっていました。

 心筋梗塞まで起こしておきながら、少し体調が落ち着いてきたと油断し、仕事を理由に検査を飛ばしていた結果、43歳で糖尿病の合併症とインスリンの分泌などを検査するため入院することに。

 参考までに42歳から飲んでいる薬です。

・ボグリボーズOD錠0.3mg「MED」毎食前1錠

・シュアポスト錠0.5mg毎食前1錠

・ビクトーザー皮下注18mg 3ml「1日1回0.9mg」

・ランタスXR注ソロスター450単位「1日1回40単位」

 ランタスは、打ち始めた頃は20単位ほどだったと思います。血糖値コントロールができずドンドン単位が増えてしまいました。

糖尿病は血糖値コントロールができれば合併症は防げる

 血糖値のコントロールが、本当に重要なことが今回入院することになりわかりました。もっと早くから少し注意していればこんなことにならなかったのにと後悔しています。カテーテルが入っている以上、今後も心臓には気をつけないといけないのに、さらなる不安を増やしてしまいました。

 糖尿病を患っている方は、きっちり節制し成果を出せる方と、悪循環を繰り返す方のどちらかだそうです。私は後者ですが、本当に健康に過ごしたいと思うので、前者の方になれるよう入院し、しっかり管理できるようにしたいと思います。

 循環器の先生がオペ前に言ってましたが、脳の血管が1本細いと心臓の血管も1本細くなっているそうです。反対も同じだそうです。もし、どちらかで血管が細いと言われた方は、両方に気をつけ節制することをおすすめします。

[参考記事]
「糖尿病と動脈硬化の関係とは」

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