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私が30代で糖尿病と診断された理由。糖質制限で13キロ痩せたが…

この記事は30代の女性に書いていただきました。

……………

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1、 もともと素質はあった

 私は、子どもの頃から太り気味でした。食べるのが好きで運動は苦手、それでも高校までは運動部に所属していましたが、高3で部活を引退後専門学校の受験のストレスで、スナック菓子にはまり半年で5キロ以上太ったこともあります。

 成人後も、ストレス発散が食べることだったため、身長150センチに対して体重が60キロ~70キロを推移し、脂肪肝になってダイエットしたこともありました。

 また、父や祖母が糖尿病であり、遺伝素因としても糖尿病になりやすかったと思います。

2、10キロの体重増減を繰り返す

 私は医療関係の仕事をしており、そのため糖尿病にもそれなりに知識はありましたが、まだ20代前半だったため、自分が糖尿病になるとまでは深刻に考えていませんでした。そのせいで食べ過ぎては10キロほど増え、そしてダイエットを頑張って元に戻すという生活を10年間で何回も繰り返していました。

3、35歳の検診でついに糖尿病の診断

 私の職場では35歳で初めてHbA1Cを検査します。昨年ついにその時がやってきました。その時私は70キロ以上体重があり、体調もすぐれない日々を送っていました。そして、ついに検診でHbA1C値が6.8パーセントで引っかかり、職場の医師の二次検診を受け糖尿病の診断がついてしまいました。30台で糖尿病になるとは思ってもいませんでした。

[糖尿病]
①早朝空腹時血糖値
=>126mg/dl以上

②食後2時間血糖値(75g経口ブトウ糖負荷試験で判定)
=>200mg/dl以上

③HbAlc値
=>6.5%以上

4、糖尿病になってしまった自分と向き合うことの怖さ

 前述したとおり私は医療関係の仕事をしており、糖尿病について知識もありました。しかし、いざ自分が糖尿病になったとき、今まで思いもよらなかった、糖尿病患者の気持ちを経験しました。自分が医療従事者でありながら糖尿病になってしまった恥ずかしさ。30代で女性にも関わらず罹患してしまったことで、余計そう感じました。

 また、糖尿病についていろいろ知っているがために、今後自分に起こりうるあらゆる合併症についても心配しました。私にはまだ幼い子どもが2人いますが、夫と共働きをしてマイホームを手に入れています。自分が合併症になったり、治療で大金がかかったり、仕事ができなくなったら…マイナスな未来を想像せずにはいられませんでした。

 医療従事者としてたびたび糖尿病患者と関わって来たにもかかわらず、何もわかってなかったな、とも思いました。ただ、良い意味で「患者さんの気持ちがわかるようになった」と思えました。

5、糖尿病を改善するために糖質制限

 診断を受けた私は、早速糖尿病を改善する努力を始めました。HbA1Cが6.8パーセントならまだ猶予があると主治医が言ってくれたこともあり、まずは運動療法と食事療法を開始しました。糖尿病の三大治療はほかに薬物療法もありますが、お金がかかるためまずは薬なしで、と考えたためです。

 主人にも協力してもらい、私はまず夜子どもたちが寝た後にウォーキングを始めました。比較的都会に住んでいるため、また夏だったので、治安的にもあまり不安がなかったので、大きめの公園を5000歩くらい歩きました。また、余裕があれば朝晩の通勤でトータル5000歩、バスを使わず歩きました。

 食事については、はじめの2週間は、いわゆる糖質制限食を緩めに試してみました。また、自己血糖測定を自費で行って、何を食べたり、どういう運動をしたら血糖値が下がるか、も試してみました。

 こうして、はじめの1カ月で、72キロの体重は69キロまで減らしました。その後、月2~3キロのペースで減らしていき、4カ月後の12月には、ついに13キロ減の59キロ台まで落とすことに成功。周りから「やせたね」と言われるようになり、服も以前のものが入り、そして何より、血糖値は200を超えていたのが130台に、A1Cは5.6パーセントまで低下し、採血もしばらくお休みしていいよ!と、主治医から言われて、とても嬉しかったです。

6、しかし…無理がたたってリバウンド

 しかし、北国に冬が来て、ウォーキングもなかなかしづらくなりました。また、仕事が忙しくなりストレスが増加しました。そんなとき、体重の停滞期に入りなかなか痩せなくなってしまい、焦った私は一日2万歩を歩くような、無理をしてしまったのです。

 それを数回したあと、私は経験したことのない腰臀部の痛みに悩まされはじめました。
ズキズキと痛くて、寝ても立ってもいられなくなり、整形外科の病院で強い痛み止めをもらいました。しかしそれを飲むと今度は、酔っ払ったようになってフラフラしてしまい、ついには数度仕事を、休むまでに…

 何とか別の薬を飲んで、痛みは落ちつきましたが、とてもウォーキングをする状況ではなくなってしまい、冬の間はすっかり運動をしなくなっていました。同時に、もともとストレス発散が食べることなので、新しい大変な仕事のプレッシャーで嗜好品やおやつをたくさん食べるようになってしまい、だんだんとリバウンドしていきました。そして、せっかく4カ月で13キロ以上痩せた体重は、先月までについに元に戻ってしまいました。

7、もちろん糖尿病もまた悪化…でもあきらめない!

 3カ月ごとにしていた採血も、またA1Cが6.5パーセントに戻っていました。昔から太っていると、何度となくダイエットに失敗していますので、また自信を失ってしまいました。

 でも、諦める訳にはいきません。だって、子どもたちがまだまだ、私を必要としていますから。また、自身が糖尿病になってからというもの、糖尿病患者さんに対しても以前より関心を持って接してきて、「ああしたらどうかな」「こうしたらどうかな」と、色々なアイデアが浮かぶようになり、自分が接した患者さんが良くなるのが大層嬉しく感じました。その人達のためにも、「私自身の糖尿病が良くなり教えたい」そういう経験をしたいです。

 しかし、無理は良くないと身にしみました。運動しすぎて体調崩しては元も子もありませんので、今はウォーキングは1万歩前後にとどめ、体調が悪いときはお休みしています。また、運動しなくてもこれ以上太らないためには食事が一番大切なので、無理のないレベルで糖質を減らすことにしました。その代わり、野菜とお肉や豆腐でかさ増ししてたくさん食べていますが、それだけで1キロ体重が減りました。

 リバウンドしたときには、職場のお菓子や自分で購入したおやつを食べないと、イライラしたり、低血糖のような症状が出ることがあったのですが、糖質制限をしているときは逆にそういう症状はなくなります。ネットで調べたところ、このような症状はグルコーススパイクが原因とわかり、結局は体調不良やイライラも自分で生み出していたことに気づけたのです。

 まだまだ私の戦いは続きます、これは一生ものです。とはいえ、糖尿病患者としての理想的な生活をすることは、私自身だけでなく家族や周りの人をも健康にすると思います。
これからも諦めずに、しかしながら無理をすることなく頑張って行きたいと思います。

[参考記事]
「グルコーススパイク(血糖値の急上昇と急低下)とは」

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