この記事は50代の男性に書いていただきました。
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糖尿病の告知について
若いころからラグビーをやっていて病気ひとつしなかった私ですが、50歳になって会社の人間ドックで「血糖値の下がりが遅い」と突然告知を受けました。それまで、「糖尿病」と言う病名を意識してこなかったこともあり少しショックでした。
再度、専門医を紹介して頂き、色々な検査を実施したところ「糖尿病といってもおかしくない数値」と医師から宣告を受けました。また、基本的に完治しない病気なので一生付き合っていかなければならない病であるとも。これらを言われて、癌の宣告と同じくらいの感情に襲われたのを覚えています。
告知以前とその後の食事等の生活は
前段でも述べましたとおり、ラグビーをずっとやってきました。練習後は焼肉など特に肉料理を主に食してきました。運動もジムに通ったり、ジョギングしたりとかなり体を動かしていました。
告知後は医師の栄養指導があり、カロリー制限食に則ってたんぱく質・炭水化物・脂質をバランス良く摂るように言われました。また、運動もはげしい内容は避けてジョギング程度にするようにとの指導を受けております。
血糖値、HbA1cの状況については
告知を受けた当時は血糖値とHbA1cの値はかなりひどい状態でした。血糖値(グルコース)は当時早朝空腹時血糖値170mg/dLあり、糖尿病型の下限値を軽く超えてしまっている状態でした。治療開始後の現在の値は平均120mg/dLとなっており、かなり改善してきております。
HbA1cについては当時は8.0%でした。これも糖尿病型の下限値を軽く超えており、血糖値ともに酷い状況でした。現在は6.2%まで落ち着いてきています。
今現在飲んでいる薬はメトグルコ錠(250mg)を昼食後1錠、エクメット配合錠LDを朝、夕に1錠ずつ服用しています。
しかし、まだまだ血糖値もHbA1cも高いことには変わりありません。そのせいで、今現在合併症が現れ始めています。
[糖尿病]
①早朝空腹時血糖値
=>126mg/dl以上②食後2時間血糖値(75g経口ブトウ糖負荷試験で判定)
=>200mg/dl以上③HbAlc値
=>6.5%以上
合併症について
医師より告知を受けた当初から「合併症は怖い病気なので糖尿病の治療と合わせて注意して見ていかなければいけない」と説明を受けました。
その内容は「抹消(手、足)の怪我や傷が治りにくいのと最悪の場合壊死してしまうことがある。眼の病気の危険度が高くなること。腎臓病のリスクが高くなる」です。
私は手足の状態は特に悪くはありませんが、確かに傷の治りが以前に比べて非常に遅く、皮膚に跡が残ってしまいます
眼については今のところ特に懸念される病気の発症はありません。ただ、6ヶ月毎の検診を義務付けらています。
腎臓病に関しては、告知を受けてから3年位経過したとき、検査にてクレアチニンの値(腎臓の機能を見る数値)が1.2mg/dLと宣告を受けました。基準値は1.1mg/dLですので、「要経過観察」と言われました。最近では尿淡白が+2となってきており腎臓がかなり悪くなっているとの医師の見解です。このままで病状が進んでいくと透析のリスクが高まっていくとの指摘も最近ありました。これを受けて、塩分の再制限や生野菜(カリウム)摂取制限も指導により実施しています。
最近では血糖値は基準内に近く安定していますが、腎臓への合併症が非常に心配となってきています。知りあいの方から人工透析の話を聞いたりするとかなり生活が制限されて人生が楽しめないと言っています。
透析にかかる時間は1週間に2~3回、1回に要する時間は6時間ぐらい必要とするようです。生活の色んな制限をさらに受けるようになり、何らかの事情で病院へ行けなくくなったりすると命にかかわる状態になります。
最悪このような状態にならないために現在の塩分摂取制限などを遵守し現状維持を図ってまいりたいと思っております。
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