この記事は50代の男性に書いていただきました。

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　15年ほど前に会社の定期健康診断で、食後血糖値が高いので、専門医を受診するように勧められました。それ以来、私の糖尿病歴が始まりました。当時は、健康な人と比べ尿の回数が多いかな？程度の自覚症状しかありませんでした。

現在の状況

　現在の状況は空腹時血糖値130mg/dl、HbA1c 7.1%が現在の状況です。数値的には糖尿病型になります。

[糖尿病]
①早朝空腹時血糖値
=>126mg/dl以上

②食後２時間血糖値(75g経口ブトウ糖負荷試験で判定)
=>200mg/dl以上

③HbAlc値
=>6.5％以上

　週1回と1日2回の血糖値を下げる薬、更に血圧を下げる薬の合計3種類を飲んでいます。

　また、医師の指導により1日あたり1840kcalの食事制限と運動療法が決まりですので、20～30分程度のウオーキングを日課にしています。

現在服用中の糖尿病治療薬：
　ザファテック錠100mg、週一回日曜日
　メトグルコ500mg、1日2回食後
　タナトリル5mg、1日1回食後

糖尿病診断前の生活

　糖尿病と診断される前は、仕事のストレスから解放されると、よく暴飲暴食をしていました。短納期で納品することが多い開発の仕事は、達成感を得られますが、ストレスもそれなりに多くあります。

　上手く仕事が終わると、自分自身へのご褒美という意味で、よくお酒をたくさん飲んで、さらには大量に炭水化物を食べていました。ビールは糖質が多く含まれていまし、ラーメンなどの炭水化物も同様です。今から考えると命知らずな生活をしていたなと恐ろしくなります。

　また、元々運動は嫌いなので、全くしていませんでした。体重は、現在よりも5kg以上重かったと記憶しています。

診断後の生活

　糖尿病と診断された後は、生活が大きく変わりました。月1回の血糖検査と、半年で1回の眼底検査が始まりました。このため、仕事は月1回の血糖検査の時は半休（午前中か午後の半日休暇）、眼底検査時は光を当てて検査をするため、眼のチカチカが検査後も続き、1日全休が必要となりました。

　また、運動療法のためにスポーツジムへ通い始めました。運動することで脂肪が燃焼され始めるので、仕事後、毎日20分程度の水泳をしていました。水泳は、得意でこの程度なら連続して泳げます。

　この運動と食事療法、そして毎食後の薬で、HbA1cは暫くすると7.0以下へ改善されました。飲酒量も減らして500ml缶ビール1日1本以下が目標でしたが、運動すると飲みたくなので、時々オーバーしていました。本来は糖質のない蒸留酒にすべきでしたが、私はビールが好きで止められませんでした。

診断後の治療

①糖尿病治療薬： ジャヌビア50mg、1日3回食後
　数年間は上記状況でしたが、薬が効きにくくなり、HbA1cが7.0を超える月が出始めたので、別の薬に変えると同時に、飲酒量を減らしなさいと主治医に言われ、週2回の休肝日となりました。この休肝日には、運動を自己判断で止めました。運動嫌いの私には、これが嬉しかったのをよく覚えています。

　変更した薬も、最初の薬と同様、毎食後に飲むものです。また、血圧を下げる薬もこの段階で追加され、合計2種の薬を飲み始めました。

②糖尿病治療薬： メトグルコ500mg、1日3回食後
降圧剤：タナトリル5mg、1日1回
　薬変更により、血圧130mmHg以下、HbA1c7.0以下の目標が、数年は達成できていました。私の場合は、1～2kg程度の体重増減が、そのままHbA1cの上下に現れます。運動量を増やすと体重が減り、HbA1cが7以下となりますが、運動を止めると7以上になります。運動量に敏感に反応するのです。

　そこで、ここ数年は、スポーツジムで水泳をするよりも、軽いウオーキングをするように変えました。理由は、運動量が多い水泳よりも、雨の日は休め、晴天時のみ続けられるウオーキングの方が心理的ストレスも少ないからです。

　糖尿病の原因の1つにストレスが挙げられます。ストレスの感じ方は人それぞれ違いますが、私の場合は、運動をすることが大きなストレス要因です。糖尿病のため、運動療法を止めることはできませんが、水泳よりもウオーキングの方がよりストレスが少ないことは、明らかです。

　今のところ、合併症は患っていません。しかし、糖尿病歴が長いと、網膜症や神経障害が発生すると言われます。HbA1c7.0以下の血糖コントロールを目標に、病歴を続けたいと思います。

最後に

　今年になって、主治医から新しい良い薬があるので変えてみたらと勧められ現在の3種類の薬に変えました。週一回飲む薬を追加した分、毎日食後に飲む薬「メトグルコ」を減らしました。

現在服用中の糖尿病治療薬：
　ザファテック錠100mg、週一回日曜日
　メトグルコ500mg、1日2回食後
　タナトリル5mg、1日1回食後

　年のせいかこの頃は、飲酒も不要になりつつあります。週2回の350ml缶ビールと、その他の日はノンアルコールビールで十分満足します。

　糖尿病は、一度罹ると一生治らない病気です。年齢とともに変わる個人のし好や食生活を、主治医と相談しながら、今後も付き合っていきたいと思います。

[参考記事]
「なぜ運動をすると血糖値が下がり糖尿病に効果があるのか」