この記事は60代の男性に書いていただきました。
……..
現在68歳の私が、医師から「あなたは、糖尿病の疑いがあるので、一度、しっかり検査をしてもらった方がいいですよ!」と言われたのは、ちょうど39歳の時に人間ドックを初めて受けた時のことです。空腹時血糖値は正常型の範囲以内で、HbA1cも正常型で5.8くらいだったと記憶しています。しかし、ブドウ糖負荷試験(食後の血糖値を調べる検査)の結果は境界型糖尿病の数値に達しているとのことでした。
[正常型]
①空腹時血糖値
=>110mg/dl未満②食後2時間血糖値(75g経口ブトウ糖負荷試験で判定)
=>140mg/dl未満③HbAlc値
=>5.6から5.9%[境界型]
①空腹時血糖値
=>110mg/dL~125mg/dl②食後2時間血糖値(75g経口ブトウ糖負荷試験で判定)
=>140mg/dl~199mg/dl③HbA1c値 6.0%から6.4%
人間ドックの医師はその点を指摘し、今後のことを考え、糖尿病には気を付けると共に、詳しい検査を一度専門医でしてもらってくださいと言いました。
その後、特に糖尿病に関する自覚症状もありませんでした(そこが糖尿病の恐いところ)。ただ、父も糖尿病だったので、歳と共に悪くなるかもしれないとは思っていました。45歳の時に風邪を引き、近くの医院に行きました。血液検査をしてもらったのですが、風邪のことより「血糖値が高いです!HbA1cも7を超えてます。アマリールを出しますのでしばらく様子を見ましょう!」と言われました。
[糖尿病]
①早朝空腹時血糖値
=>126mg/dl以上②食後2時間血糖値(75g経口ブトウ糖負荷試験で判定)
=>200mg/dl以上③HbAlc値
=>6.5%以上
えらいことだ!本格的な糖尿病か?父と同様だなと思いましたが、糖尿病の症状をネットで検索しましたが、合併症もないので通常通りアルコールを飲み、付き合いも以前と同様にしていました。当時の私は、かなりお酒を飲む方で、γGTPも250位あり、脂肪肝の症状が腹部のエコー検査で分かっていました。年末・年始は特に飲む機会が多いので、γGTPはさらに上がりますし、血液検査では毎年HbA1Cは8近くまで行っていました(40代~)。
「これは、やはり一度総合病院に行った方が良いのでは?」と思ったのです。市民病院に行くと、出るは、出るは、薬の山です。しかし、一向に血糖値も下がる気配がなく、HbA1cも7~7.5程度の状況でした。当時処方してもらっていた薬を一覧しますと
グラクティブ錠 50㎎
メトホルミン塩酸塩錠 20㎎
アマリール1㎎
でした。
ほとんど、普段と変わらぬ生活を送り、歳のせいで若干アルコールの量が減った程度で、相変わらず血糖値もHbA1cも7から7.5の間をうろうろしていました。
医師からは「6.5を超えると将来合併症の危険性があるので一度眼底検査をしましょう」と言われたので、調べてもらいましたら、案の定、「右目に軽い出血が見つかりました。糖尿病性網膜症です」と。
どうしたものかと、友達に聞くと、「体に負担がかからない運動をすることだ!」と言われたので、60の手習いではありませんが、ゴルフをすることにしました。中々面白い。上手く行かないのでなおさらやる気も出るというものです。
さらに、私の市では60歳を過ぎると「温水プールが無料」となることを知りました。初めて行くと、泳ぐのでなく、プールの中をゆっくり歩いている高齢者の方がたくさん居ました。私も初めは、300メートルを平泳ぎで泳ぐのがやっとでしたが、夏には週2回は行くようにしました。特に、長時間でなくて、僅か30分でも40分でも泳ぐようにしました。
私は、ゴルフと水泳の予定を1週間の予定に組み込むようになりました(62歳から始める)。それから、5か月目ぐらいでしょうか。ちょうど、定期の市民病院の診察の日です。驚くなかれ、血糖値こそ120位でしたが、HbA1cが5.9になっていました。γGTPはアルコールの量が歳とともに減っていたので、昔の10分の1位になっていました。しかし、これほど運動(特に有酸素運動)に効果があるとは!!(HbA1cは2か月前の数値が反映します)。糖尿病性網膜症の方も血糖値が安定しているお陰で進行は止まっています。
その時以来、ゴルフと水泳は続けています。冬は少し寒いので、長時間は無理ですから、200メートルを泳いで、あとは水中散歩をして終わります。
運動の効果で通院は1か月ごとが2カ月ごとになりました。メトホルミン塩酸塩錠は取りやめ、あとは、アマリールです。どうもこれが体に合っているようですが、「低血糖」の危険性があるので、本当はやめたいのですが、止めるとすぐHba1cが跳ね上がります。今後は、運動を続けつつ、何とか血糖値が基準を超えないように管理していきます。
Leave a comment