この記事は40代の女性に書いていただきました。
……………
糖尿病発覚
初めに糖尿病と診断されたのは、今から15年前の30歳のときでした。毎晩咳に襲われ寝むれない日々が続いたので病院へ。血液検査などの結果、肝機能低下と糖尿病が発覚。もともと、糖尿病の家系でしたが、こんなに若いうちになるとは正直思っていませんでした。
思い当たる節として、夜のお店のアルバイトを始めて、お酒を飲む量や食べる量が異常に増えたこと。その当時はHbA1cは6.5。糖尿手帳をもらい、1600カロリーの食事制限を始めました。一日に食べた食事を用紙に書き、栄養指導を受けましたが、その当時スキムミルクヨーグルトなるものが流行っていて毎日それを食べていましたが、栄養士から咎められバランスよく食べるよう指導されました。
ところてんやこんにゃくなどカロリーのほぼないものを摂取し、さらには大好きなご飯を摂らないようにしたら半年で体重は10キロ近く落ちました。その後、血糖値の数値は正常値になり、健康診断結果では糖尿なしという結果に。
[糖尿病]
①早朝空腹時血糖値
=>126mg/dl以上②食後2時間血糖値(75g経口ブトウ糖負荷試験で判定)
=>200mg/dl以上③HbAlc値
=>6.5%以上
就職のストレスでまたも血糖値が..
その後、夜のお店も辞め、昼は岩盤浴、夜は食事制限と努力は継続していました。一年後、再就職することになり、現在の会社に就職。慣れない仕事や環境でのストレスが重なり、3ヶ月で15キロ増という信じられない状況に。
15キロ増しても血糖値の数値は問題なかったのですが、その後ダイエットに取り組み8キロ減。そして、その後は痩せては太ってを繰り返していました。
就職してから5年目のとき、血糖値やHbA1cが高くなっているのが、健診結果で分かりました。本来であれば再検査に行くべきでしたが、仕事が忙しく中々行ける機会なかったのでそのまま放置。しかし、喉が異常に渇くし、夜一時間おきにトイレにいき完全寝不足状態。これは典型的な糖尿病の症状ではないかと思いました。
糖尿病が進行
今年まで放置した再検査。やっと思い腰を上げて再検査を受けに総合病院へ。その結果はショックなものでした。肝機能は問題ないもののHbA1cは10.5、血糖値350の完全な糖尿病の数値。
病院の先生から「随分血糖値もHbA1cも高いですね。緊急入院が必要ですが入院できますか?」
「えっ?」と思った私は「なぜ入院必要ですか?」と聞いたら、「栄養指導と一日の血糖値の流れをみてインスリン注射の単位を決めていきたい」ということでした。入院は無理なことを告げると医者は「今すぐ治療をはじめないと合併症もでるし、いつどうなってもおかしくない状況。入院無理ならインスリンだすから治療はじめて!」と。
正直私は躊躇しました。他の病院でセカンドオピニオンを受けるべきか悩んでいたら「考えている猶予はないんだよ」と。結局、先生の脅かしに負け治療はじめますと言ってしまいました。薬剤師の方から簡易血糖値を図る機械のやり方、インスリンの打ち方を聞き病院をあとに。この病院では栄養指導はなく唯一言われたのがフルーツの食べすぎ注意でした。
酷いあだ名
知り合いに糖尿病と診断された話をしたら、「シュガーレディ」とあだ名をつけられてしまいました。その言葉は凄いショックで、なんとしてでも糖尿病を治そうと思い、インスリン注射とカロリーを控える食事に変え、野菜中心の生活にしました。
その成果は…..。毎朝起きたら血糖値を計り記録し、インスリンを8単位打つという生活を始め1ヶ月。病院での血液検査が行なわれましたが、ほぼ改善なしの状態。更に1ヶ月後、毎朝の血糖値は下がってきたものの未だ高めの200前後。HbA1cは10ですので、0.5しか下がっていませんでした。更に1ヵ月後(インスリン治療はじめて3ヶ月)HbA1cは変わらず。その後、さらにインスリン注射が12単位に増えました。
この時期、ある個人病院に肩こりの治療で通い始めたのですが、この病院との出会いが思わぬ方向へ
これにかけてみよう!
この個人病院で肩こりの治療をしている時に、先生に糖尿病の相談したところ、「インスリン注射はやめた方が良い」といわれました。インスリン注射が合併症の原因になると・・・。
C-ペプチド検査(インスリンの分泌具合を知る検査)をしてみませんか?と言われたので、検査をしました。その結果、私は自分でインスリンを作れていることが判明。即インスリン注射を中止。飲み薬に変えていただきました。
血糖値も計らなくていいですとのこと。その代り先生からは「食事療法をしてください」と言われました。その食事療法を聞いて驚きました。今まで聞いていた食事療法とは真逆の食事療法だったからです。その名もMEC食(M⇒ミート200g・E⇒エッグ3個・C⇒チーズ120gを最低限摂取し、良く噛んで食べる食事療法)。私はこれならできると、これにかけてみようとこの食事療法を今年の6月から開始しました。
驚異!のMEC食効果
インスリン注射を打っているときにあんなに下がらなかったHbA1cがMEC食を始めて3ヶ月後には6.3まで下がりました。血糖値も空腹時は110まで下がっています。最初は馴れなくて色々嫌になってしまったこともありましたが、その都度先生に相談して解決して取り組んでいます。肉・卵・チーズをしっかり摂るだけなので凄く簡単ですし、面倒なカロリー計算も不要です。この楽で美味しい食事療法はいろいろな方にオススメしたいです。
数値は嘘をつかないといいますが、お付き合いで炭水化物摂取が増えると血糖値・HbA1cも高くなります。まだ、完全にMEC食のみではありませんが、徐々に近づけていき、脱シュガーレディを目指していきたいと思います。
もし・・・今私と同じように、糖尿の治療で不安を抱えたり結果が出ていない方がいたらこのMEC食にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
※ミート、エッグ、チーズだけではなく、野菜や海藻も食べても大丈夫です。便の量を増やしたいのであれば食物繊維は必須です。ミート、エッグ、チーズだけですと便の量は少ないです。
MEC食外来:四街道徳州会病院にて毎週金曜午前中のみ診療
千葉市小倉台福田医院
MEC食参考本:「肉・卵・チーズで人は生まれ変わる [ 渡辺信幸 ]」
Leave a comment